「詳しく教えてくれないか?」
「ワイとお前は共に麻雀研究をしてた。そんでデータを集めては実験してみたりもした。むかしから相棒やったんや」
そんなこと言われても。そんなことを涙声で言われても困る。
私にはどうすることも出来ない。思いだせない記憶。
「思いだす必要なんかあらへん。お前はお前。いまのお前がワイらにとっての親友なんやから」
ありがとう。
お前には感謝している。私を誘ってくれたお前に感謝している。
ミツルにも感謝している。私なんかとコンビを組んでくれたこと。一度も名乗らなかったけどコンビ名を考えてくれたこと。私にいろんなものを与えてくれた。
彼女、有紀さんにも感謝している。君の笑顔に助けられた。
「みんなありがとう」
ジャンル:ミステリー・推理
作者:mican
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