そうですか、ありがたやぁ
「お前さんも逮捕やで」警察の声が聞こえた。
なぜ私が逮捕されなければいけないのか。意味がわからない。
私は警察から逃げようと走り出した。「私はなにもしていないだろ」
「雀荘に入った時点であかんのやで」
「なんだと」
「とりあえず逮捕させてもらうで」警察は銃口を私に向けた。
なぜだろう。雀荘に入っただけで逮捕されるなんておかしい。こんな理不尽な逮捕は初めてだ。
それに銃を使うのもおかしい。そこまでやらなくても良いと思う。どうなっているのだろうか。
私は両手をあげてため息をついた。「私を逮捕してどうするつもりだ?」
「簡単な話や……お前さんには麻雀を打ってもらうで」
「麻雀だと」
「せや。お前さんには麻雀探偵になってもらうんや。そんで事件を解決してもらうで」
「言っていることの意味がわからないな」
「そのうちわかるわ」警察はニヤリと笑った。彼はその表情のまま銃の引き金をひいた。
やつは私を撃ったのだろう。私には確認する方法などない。ただ、銃声だけは聞こえたので、本気で撃ったにちがいない。
ジャンル:ミステリー・推理
作者:mican
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