麻雀屋はどのようにして名探偵になるのか?

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⇒目次

いしきが回復したとき、私はイスに座っていた。
 
 
私の目のまえには、警察が座っていた。
 
 
「ここはどこだ?」
 
 
「ここは取調室やで」
 
 
「取り調べ……」私は自分のきおくをたどってみた。
 
 
私のきおくのなかには、雀荘に入店したときのイメージがわいていた。そのイメージのなかの私は、麻雀をしてはいなかった。
 
 そうだ、麻雀なんてしていない。私は雀荘に入店したとき、いきなり警察に捕まったんだ。
 
 
私は机を叩いた。「麻雀なんてしていない!」
 
 
「ウルサいやっちゃ……」警察がまゆをへの字にした。「雀荘に入った時点でアウトなんや」

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ジャンル:ミステリー・推理

作者:mican

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