「ごめんなさい」
キミは首をかしげてあやまった。そう、ボクは口説くのに失敗した。
1億人のうち99999999人に通用する口説き文句でも落とせなかった。口説きアプリが通用しないなんて……なんて日だ!
ボクは自信をなくした。
しばらくしてキミが言った。
「あなたの言葉を聞かせて」
「ボクの言葉なんて……」
「わたしはあなたの言葉が聞きたいの」
キミは大人の女性のように、優しい笑顔を見せてくれた。
ボクはスマホを地面に落とした。そして、キミに言った。
「キミは口説きアプリでも落とせないほど素晴らしい女性だ。結婚しよう」
ジャンル:恋愛・ロマンス
作者:斉藤健二
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