続けてボクは口説く。
「Vero colpevole e rammarico per il reato sei bella(真犯人が犯罪を後悔するほど君キレイだ)」
「本当に?」
「本当さ」
「ウソに聞こえるの」
「どうして…」
ボクは考えてみた。どうしてボクの気持ちが伝わらないのか。
そして気付いた。
イタリア語で愛情を表情してもダメなんだ。ボクたちは日本人なんだから、本当の気持ちは日本語で言わないと。
「イタリア語で口説くのはもうやめるよ。どんなにオシャレに飾った言葉も意味がない。ボクは日本語で言うよ」
キミの耳元でささやく。
「ボクはキミが好きだよ」
ジャンル:恋愛・ロマンス
作者:斉藤健二
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