「で、なんで秋葉原もいるんだ?」私は聞いた。
「今回の事件についての話、それと報酬についての話や」秋葉原が答えた。秋葉原は私の前の座布団に座っていた。
秋葉原、ミツル、そして私の3人は宿にいた。この宿は私とミツルが依頼を受けた場所だった。
「この小切手をやるわ」秋葉原が紙切れを私に渡した。
「何だこれは」私は渡された紙切れを見た。渡された小切手には『600万円』と書かれていた。
「お前さんらの報酬や」
「なぜお前が払う?」
「お前さんらの依頼主はもうおらん」秋葉原はため息をついた。「せやけど警察はお前さんらの活躍を称えたわけや。せやから警察からお前さんらに報酬を渡すんやで」
「まあ、もらえるならありがたい」私は小切手をポケットにいれた。「バイニンたちはどうなった?」
「地下帝国におったバイニンの90%以上は無事に解放されたて」
「なるほど」私は上を向いた。「じきに活気が溢れ出すってわけだな」
ジャンル:ミステリー・推理
作者:mican
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